【自己探求】4.牛ゲットです!(得牛とくぎゅう)

こんにちは、自己探求セラピストの、三河いつみです。
今日は十牛図のいつみ的解説・画の第4回目です。
今までの十牛図記事は↓こちら。
「1.牛を探す」
「2.牛の足跡見ーつけた!」
「3.牛のお尻見ーつけた!」



十牛図(じゅうぎゅうずとは?)→禅の悟りに至るまでを「牛を探す」ということになぞらえ描いた図です。
一枚目の絵、「1.牛を探す(尋牛じんぎゅう)」
二枚目の絵、「2.牛の足跡見ーつけた!(見跡けんせき)」
二枚目の絵、「2.牛のお尻見ーつけた!(見牛けんぎゅう)」
と、きまして今回は、
四枚目の絵、「3・牛ゲットです♪(得牛とくぎゅう)」
をお届けしますね。
まずは絵を見ていただきましょう。
$自己探求セラピスト三河いつみの【オモロク生きるミチシルベお届けします。】-牛4
4枚目では、探し求めている「牛」をついに捕らえることが出来た!といった場面ですね。
登場する「牛」は、「本当の自分」「自分の心」「本心」みたいなものでした。
…で、捕まえたわけです。
しかし、首に縄を付けたのはいいのですが、牛は暴れ回ってちっとも自分の思い通りに
なっちゃいねえ……っていう場面です。
でも、手綱を放すと牛はどこかへ逃げてしまうでしょう。
私は懸命に牛を逃すまい!自分の思い通りに飼い慣らそう!とがんばります…。
こんなに探し求めてやっと見つけた「牛」ですもの…
そう、簡単に手放す事なんて出来ません!
さて、この牛と主人公の関係性ですが、
今、このブログの記事をお読みの皆様ならどんなことを思い浮かべられるでしょうか?

・牛は思い通りにならない「自分の不安定な感情」…とか、
・やっと苦労して口説き落とした彼氏がちっとも「自分のいうことを聴いてくれない」…とか?
・ステップアップのために転職したはいいけど、「ちっとも楽しい職場じゃなかった」…とか?
・絶対幸せになれると思って結婚したけど、「期待はずれだった」…とか?
手に入れたはいいけど、その後なんだか「思い通りに行かない」
といった風なことを思い浮かべられるかも知れませんね。
私たちにとって「道具や、肩書き、枠組み、約束、契約、人」
その様なものを手に入れることが、果たして本当の自分になるために必要なことなのでしょうか?
本当の自分は、本当心や魂の深い部分から、そういうモノを欲しがっているのでしょうか?
むむむ…。ちょいと深い話になってきましたね。
だったら逆に、「何かを手に入れてみる」ことは悪いことなのでしょうか?
なにかを「欲しい」と思うことは悪いことなのか???
そもそも、最初から、牛なんて探さない方が良かったのかも?
なーんていう考えに行き着いたりして…。
それとも、牛を探すなら「牛を手に入れてどうしたいのか?」をちゃんと解っておくべきなのかも知れませんね。
ぬぅ。
でもね、私は、対話によるセラピーを通してたくさんの方が成長されるのを見ていて思います。
実際に人が成長する時って、一見「無駄に見えることをやった後」じゃないですかね。
なにかを「欲しい」と願い、
それを追いかけて何かしら結果が出た後に成長があるんじゃないですかねえ。
だから人間には「エゴ」ってものがわざわざ兼ね備えられてるんじゃないですかねえ。
「エゴ」というガソリンで動く人間がいて、スピード出し過ぎたり、道に迷ったり、変なところでぶつかったりして色々あるのが人生…。
だから「エゴ」自体は悪くないのだと思います。ただのガソリンだし。
ただ、ぶつかったり、スピード出し過ぎちゃったその後に自分が「成長」を選ぶか選ばないか?で人生のスタイルが決まるのだと思います。
で、成長したら色々選択できることが増える…だからもっと生きるの楽になります。
だから何かを「欲しい」と思うことも、
それで、どんな結果が出たとしても、
それは無駄じゃないって思うのです。
「ああ、果敢に生きてらっしゃるな。人間らしくてステキやな。」
って、思います。お客さんだけじゃなく、自分に置き換えてもそうです。
ですので、
この3枚目の彼もそういった成長のための「通過儀礼」の様にも思えます。
人が「果敢に生きている」姿のヒトコマ。ですね。
(本当の十牛図的解釈とはかけ離れたお話になっちゃいましたが…)
だからね、「無駄」を恐れなくていいと思うんです。
クライアントさんに「無駄な努力をして欲しくない」という「愛」も本当だし、
「無駄を恐れないで欲しい」という「愛」も私にとっては同じなのでしょうね。
そう、簡単に説明できる問題ではありませんが、いつもいつもセッション中に思うことなんです。
両方あるよな…って。
確かに損得とか、メリットやデメリットをちゃんと効率的に考えて、
目標達成に向かい、最短距離を見いだすことも大切ですが、
実はそんな分析するよりも、「無駄を恐れない」ことが結果として最も効率的だった…
てこと、私の人生には多かったような気がします。
だからなのかもしれませんけどねー。
そうそう、ですのでー、
牛が暴れても、牛を捕まえた自分を責めちゃダメです。
牛が思い通りにならなくても、自分の選択を後悔しなくていいんです。

第3者に「それ見たことか!」と嘲笑されても、何をいわれても、
「がはは!」と笑いながら牛に引きずり回されてみるのもいいのですよ。
筋肉付いて強くなったらいいじゃないですか。
「暴れた」「思い通りにならない」これらが自分に与えてくれる「推進力」みたいなものは絶大です。
そこで本当に欲しいモノがわかったりしてね。
絶対、一回り大きくなった自分になれるんです。
一回り大きくなったら、一回り大きな選択が待っているんですよ!
そんなことを私たちに投げかけているのが、この三枚目の「得牛」なのかもしれません。
さて、でもこの主人公の彼はどうなることやら…。
みなさん応援してあげてね。(オチ)
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では、前回に引き続き、
この牛を探し求めている人を、
運命の人を探している「めいこちゃん」にもなぞらえてみますね。
…と思ったけど、寝る時間が近づいて参りました。
続きはまた近いうちに書きますね。
いつも「十牛図シリーズ」読んでくださっている方、本当にありがとう♪

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めいこちゃん劇場
タイトル「めいこちゃん…運命の人を探して…」その3

近日中公開します☆


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次回は、4枚目の絵「「4.牛と通じ合った!(牧牛 ぼくぎゅう)」
をお送りします。
*これらの内容はいつみがわかりやすくお伝えするため、独自の解釈で語っちゃてますー。
詳しく知りたい人はたくさんの書籍があるのでご覧下さいねー。


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