皆様は「占い師」「占い」に何を求めますか?

二年前の今頃書いていた記事をリライトして、
もう一度アップしたいと思いました。
私らしく「クドクド」書いていますね。
でも、今もこの考えは一緒だなあと思います。
「占い」っていう現場では表現力って求められるよなーと思うのです。
もちろん表現力だけが大切なのではありませんし、
表現力に成り代わる「つよみ」があればタロット占い師さんとしては
イケテルと思います。
ただ、たまたま、私個人が大切にしているのが「表現」なんですね。
そんな思いをムネに・・・再度アップです。


占い師という商売をしていて常に意識していることがあります。
それはもちろん皆様の「ニーズ」です。
皆様は「占い師」「占い」に何を求めますか?
「問題分析」でしょうか?「問題解決方法」でしょうか?
いうまでもなく、そうですよね。問題があるから占いをするわけだし…。
もちろん占い師側も問題解決のために占いをします。
でも、その奥にあって、占いのお客さんが共通して求めるモノ、
お客さん全ての心の奥底に横たわっているもの…。
それは「自分の幸福力の確認」ではないでしょうか?
少なくとも私鑑定体験からはそうだと思っています。
「自分は大丈夫。」と思いたいのが人間ですから、当たり前のことなんですけどね。
「問題解決」がニーズだとすれば、
その為に必要な「自分の幸福力」をリアリティのある、腑に落ちる表現で聞きたいというのが、ニーズの「核」やと思います。
そして占い師側がこのお客さんのニーズの「核」を意識しているかいないかで、そのお客さんの「スッキリ度」が違ってくるような気がするんです。
自分が如何に大丈夫かってなことは、自分一人で自問自答して確認しても限度がありますし、「占い」ぐらいでしか確認できないですものね。
でも「占い」という手段でそれを確認するには、よっぽどリアリティのある情報をいってもらわないと「腑に落ちない」わけです。
よっぽど「リアリティのある表現」でないとダメなんです。
それでいて「感覚」にも訴えることの出来る繊細さみたいなものも必要…。
「リアリティのある情報」はキチンとしたテクニックがあり、手順を踏めばある程度は導き出せるでしょう。お客さんの問題に対して真摯に向き合う姿勢と、占いに対する信念があれば…。
でも、それをどう表現するのか…。
多分、私が占いをする上で一番、こだわっているのは、この部分だと思います。
だって、ここが「物足りない占い師」なのか「物足りる占い師」なんかの分かれ目やと思うからです。(あくまでも私の観点ですよー。私の主観。)
私は占い師はテクニックが優れているだけではなく、「表現者」として優れていなくてはいけないと思っています。
得にカードを読み解いて、カードの声を告げる「タロット占い師」だからかなー。…そう思います。
同じ結果を表現するにも、その方法が色々ありますしね。
言葉を駆使するだけではなく
「聴く姿勢」「話すトーン」全部です。
いわゆるカウンセリングとよばれるものとの違いを考えるとわかりやすいかも知れません。
(カウンセラーさんには表現力が要らないということではなく、それぞれのコンセプトや、観点の違いを比較すれば見えてくるものがあるということです。)
「カウンセリング」は、自分自身が自分で答えを見つけられるようにするのが目的であるのに対し、「占い」は結果として「カウンセリング」と同じような効果があるにしても、占いは占い師側が情報を求められて提供をする、ということで成り立っています。
セラピーは。私のスタイルではまた少し違う概念になります。(また次回語ろうかな)
今回は「表現」の話なのでカウンセリングと比較してみますね。
「カウンセリング」が自分の幸せ探求・発見ツールだとしたら、
「占い」は自分の幸せ確認ツールといっても良いと思います。
(この分け方も私の主観ね。占い師さんやカウンセラーさんでも色んなスタイルがあるので…。)
「カウンセリング」で見つける「幸せ」は時間を要する可能性もありますが、
 自分で見つけるものです。
 だからそれだけで「リアリティ」もあるし、腑にも落ちます。
 
 腑に落ちないことは自分での気づきにはなりません。
一方「占い」で確認する「幸せ」は占い師が「ここにあるよー」と告げます。
本人が見つかってもいないのに、先に見ちゃうんです。
まだ目の前にないわけですよ。
だから。さも目の前にあるかのように表現しないと伝わらないんです。その情報をその方の良き未来に繋げるには、それが必要と考えてます。
言葉が多ければより伝わる訳でもなく、
如何に的を得ているか、
如何に繊細か、
が問われるという事なんだと思います。
お客さんである人々が「当たると評判の占い師」に観てもらいたいのは、「当たると評判の占い師」に自分の幸運を告げられたら、純粋に未来を言い当てて欲しいというのが本心ではないはず。
(だって悪い未来は当たったら嫌だし)
じゃあ、なんで見てもらうのかっていうと、それはそれだけで「リアリティのある幸運力の確認」になるからではないですかね?
いいこといわれるか、悪いこといわれるか?はバクチだけど、
いいこといわれたら「自分の幸福力」確認できますからね-。
(私はバクチな占いはしませんですよ。)
どんな問題を抱えて、どんなにしんどい状況であったとしても、生きている以上、人というのは、
「どこか自分の幸福力があることを確認してみたい。あると信じてみたい。」ものだと思うのです。
占いに求められるモノは、問題解決方法はもちろんなんだけど、最も重要なのは
『自分がその問題から抜け出れるかどうか?』
の確認ではないのかしら?しかも、単にイエスかノーだけでも物足りないと思うんです。
「あなたには、こうこうこういう強みがあるし、過去にも根拠はあるし、だからこれからもそういう未来が描けるんだよ!」
てことをリアリティをもって伝えるってことが短時間の占いセッションでは重要になってくるのですね。(私のやり方です。)
そして相談者さまが占い師さんの言葉を聞いて、「スッキリした!」と思えるのはそれをキチンと確認できたからなんだと思うんです。
逆に良い結果を告げられてもスッキリしなかったのは良い結果の「裏付け」が告げられなかったか、占い師さんが告げたつもりでも、伝わっていなかったからでしょう。
そして、ここに「表現力の差」が問われる気がするんです。
私の場合はタロット占いを未来創造ツールとして使うというのがコンセプトですが、その下地はやはり「幸せのチカラ確認」にあります。
リアリティもって確認していただければ、未来は創造できると思います。
まあ、普段はこのようなことをいちいち頭で理屈で考えながら占い業をやっているわけではなく、お客さんお一人お一人が「何を求めてはるんやろう」というのを肌で感じながら、やってるんですよん。
生徒さんにもいっていますが
相談者さんの話を理解しながら聴くときというのは
「どうなりたいんだろう?」
「なにがこわいんだろう?」
これだけを自分自身の脳みそに問いかけながら聴きます。
そうすれば、タロットへ投げかける質問も有効なものになりますし、リーディングも、大きな方向性を見間違うことはそんなにないとおもいます。
そして、そんな思いを・・・
改めてこうして考えて文章にしてみるのも、これ私の「表現力トレーニング」です。
…というオチにしておこう。


以上が過去の記事でした。
普段、タロット教室で学んでいただいている皆さまにも
「上達するには、結局は慣れだよー」
と、よく言います。
タロットの学びのほとんどは「体感学習」ですのよー。
体感するにもある程度の下地やとっかかりや、しっかりした基礎も大事です。
というのは、
知識をたたき込むだけでは表現力は身につかないからです。
表現力だけではなく「自分の強み」「自分独自のリーディングの個性」もわかんないからです。
実際の本番の「悩み」に向き合って、初めて
本当のひらめきや「思考」が起こります。
それを幾度となく繰り返していく内に「腑に落ちるリーディング」が出来上がるのです。
(私の推奨する方法です。)
そんなこんなでクドイのんを読んでくださってありがとうござります。


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