「正義を戦いの道具に使うなんざぁ、人間の風上にも置けねえ!」って大アルカナネタなお話し。

こんばんは。

タロット研究家のかげした真由子です。

さてさて・・・

昨日の「恋人たち」の続きで
「戦車」という大アルカナ1枚について書こうと思いましたが
世の中で起こっていることに刺激され・・・

今日は「正義」について書いてみようと思います。

ででーーん。

正義の女神様です。

こういう風情の商売なので

社会問題、政治についてはあまりゴタラゴタラ
語るのは相応しくないと思ってますが
タロットをネタに「時世」をネタに語ってみるのも
たまには良いかも・・・と思って書いております。

さて、世の中・・・

ぱっと思いつくだけでも、こんな感じの問題が取りざたされていますよね。

これからどうするの?
エネルギーのもんだい。

たたかうの?たたかわないの?それは本当に正義なの?
集団自衛権のもんだい。

それは本当に迷惑なの?芸術なの?
「個人の表現の自由」のもんだい。

それは真実なの?本質から外れた表現をしてない?
マスコミの情報・イメージ操作のもんだい。

などなど。

もはや「これが絶対正しいよねえー」ってのが良くわかんなくなっているご時世です。

ちゅうか、そう思っていた昔って「そう思わせる力」の方が強かっただけかも・・・って疑っております。

まあ、どちらにしても、
世の中で起こっている事は象徴的に
私達の正義をジワジワとあぶり出してくれます。

つまり「あなたが生きたいリアルな「正義」はなんなのか?」

って問われているような気がしてなりません。

ポジティブに捉えると
誰もがこうして発信できる時代ですから、
自分なりの正義が選べる・・・といってもいいかもしれません。

私はタロット使いなので
やはりこういった世の流れもすべて
象徴的に捉えてしまいます。
そしてタロットネタになってしまいます。

てなわけで・・・

突然ですが「正義」って何ですかねえ・・・?

年々、人々の価値観も多様化し、
個人的には、この「正義」ってのが
何だかわかんなくなってきました。

てな訳でタロット的に基本に戻りましょう。

タロットの作者、ウエイト氏は「正義の女神」をどう
語っているでしょう・・・。

僭越ながら・・・
私のプロ活用編のテキストより抜粋・・・

タイトルが「正義の女神」なので、正義がなんたるかを裁く裁判長のような役割の象徴だと捉えられがちですが、ウエイト氏は、それを正しい理解ではないと指摘しています。

ウエイト氏はこのカードを人間としての正義を振りかざす存在ではなく、「神の意志=運命」をつかさどる役割を持つ上位存在である、と説明しています。

少し難しい言い回しですね・・・。つまり法律やルールなどに沿った判断をする人で=正義の女神 ではないということがいえます。
もちろん実際の鑑定では「裁判」「法律」を表す出来事にも現れるカードです。しか
し、このカードの本質はそうではないということなのです。

~中略~

「正義」をもっと広い意味で捉えることを教えてくれているカードなのだと思います。

法律がその国の数だけあるように、「正義」も個人個人の中に一つづつ存在するのではないか、と思いますし、判断基準も人の数だけあると言って良いでしょう。現世での法律やモラル・・・といったものを含んだ、そういった広義での「正義」を表しているのがこのカードの本質なのでしょう。

です!

まあ、細かい解説は置いておいて・・・

てなわけで、正義ってのはそもそも
あってないようなものかもしれません。

でもないと困るもの。

カモ・・。

さて・・・唐突ですが

大アルカナの「正義の女神様」
ワザワザ
持ち出して 私が今日言葉にしたいこと、

それは

「正義は振りかざすモノではない」

ということです。

「正義を戦いの道具に使うなんざぁ、人間の風上にも置けねえ!」

って思ってます。
(すいません乱暴な物言いで・・・。)

いやいや、でも正義の女神さんも
剣を振りかざしてるじゃん!

正義だったら、振りかざして良いんじゃないの!
正義なんだから!

って、思いますか?

ところがどっこいしょ。

この女神様ね、剣を振りかざそうなんて思ってないです。

まあ、剣を使うとしても
天秤でバランスを量って、
剣でちょちょーーーい
健全な境界線引くぐらいです。きっと。

まかり間違っても、この女神さんは剣を振りかざして

「おめーーらーーーゆうこと聞かんと
 たたっきるぞーーーー!」

なーーーーんてことはやりません。

ではなぜこの女神は剣を持っているのか・・・。

よーーーーーく見てくださいね

剣の色は、思慮深さと精神性の高さをあらす「ブルー」です。

つまり手にしている剣は誰かを傷つけ、脅すというように
「振りかざす」ものではないのです。

もう一方の手には天秤。

これは、もう一つの人間の理知・公明正大さの象徴です。

剣と天秤セットで「理知」が生まれ、が生まれます。
なぜ剣と天秤はセットである必要があるのか・・・

正義はそんなに「短絡的なものではない」からです。
「これが唯一の正義であるのだ!」
ってな類のものではないからです。

「いやいや人間生きていく上でのルールって普遍的やん!」

って、自分でも突っ込みそうになりましたが・・・

ここはタロットリーダーなるもの言葉を間違ってはいけませぬ。

少しややこしい話になりますが
人間が生きていく上での「自然の摂理」「道理」
と「正義」をごっちゃにしないでね・・・

ってことです。

「摂理」「道理」は元々、あるものなのに対し、
「正義」は人間が創り出すモノです。

だから正義の概念は「うつろう」のです。
うつろうモノを計るのに「天秤」がいるんです。

国によって法律が全然違う・・・っていうことと同じです。

犬を食べて良い民族がいたり、
食べるなんてとんでもねえ!ていう民族がいるってのと同じです。

話がそれましたが・・・

さて、話しをカードの青色の剣に戻しましょう・・

青色は崇高さ、精神性の高さです。

つまり手にしている剣は誰かを傷つけ、脅すというように
「振りかざす」為に持っているものではないのです。

戦う道具として描かれているのではなく、
「志」なのです。
「志の行使」なのです。

なにを指針として生きていくか、
なにを人類の共通ルールとして生きていくか・・・

確かに安全・平和を保つためにある程度、
不動のエネルギーを持つ「正義」も必要です。
法律も然り。

人間の摂理・道理を守るための「正義」も
あるから、話しは少しややこしいのですけどね・・・
(まあ、ここではそこまで言及しませんね。)

私が声を大にして言いたいのは・・・

「正義を振りかざすと、その瞬間から
 正義は正義ではなくなる。」

ってことです。

正義を振りかざすと、剣のブルーは消え去り、
そこにある「崇高な志」はなくなります。

もはやこれは宇宙のバランスをとるための「正義」では
なくなっています。

では、どんなとき人は「正義」を振りかざしてしまうのでしょうか?

恐らくそれは「怖い」時だと思います。
そしてその「怖い」を「怖い」と思いたくないので
振りかざすのです。
(そのお話しは又の機会に)

さて、まとめないと・・・

今、世の中で起こっている事で
「それは正義なの?どうなの?」ということがあったとしたら
あなた自身の心に、こう問いかけて欲しいのです。

あなたにとっての「正義」とは何ですか?

そして、このカードが展開されたときも同じように
この問いかけが有効なのです。

その問題において、あなたの中にある「正義」はなんですか?

と。

ちなみに、かげした真由子!
私の正義は

「大切な人が、いつも笑顔で暮らすこと」です。

これに他ならないと強く思うのでした。

一見、ごくごく私的でプライベートなことのように思いますが、
そこに照らし合わせて
世の中の正義がなんたるか?考えることが
私にとっての「青い剣」なのだとおもいます。

ミクロマクロ
マクロミクロ

宇宙は何処を切っても金太郎飴。
同じ構造である・・・

ってのもタロットの世界に通じていることですから・・・。

だからこそ・・・
今、世の中の人達は
自分の中の「青い剣」をしっかりと見つけ、手にし、
見つめることが求められているように思うのでした。

剣を持ったからって、戦うんじゃないわよぉー

ってことです。

そんなオチでよろしく哀愁。(古)

(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪

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