私にとっての「阪神大震災」

今日は阪神大震災が起こった日ですね。

あまりこの日のことには触れたことがなかったのですが
備忘録として書いておこうと思います。

あの時は神戸で就職して、火災と倒壊の被害が大きかった地区、長田区で一人暮らしをはじめた頃でした。

こうして生きているので無事だったのですが、
この日になると、あの日を振り返らずにはいられません。

↑写真は地震にあったときに住んでいたアパートのあとです。当時は全壊になったので、今は新しいアパートが建ってました。
(2012年1月撮影)

よく怪我一つなかったなあ。

こうして今、心と向き合うお仕事をしているのも、
あの時の体験がなかったらしていなかったかもしれません。

あの時、地震に出会わなければ、
今出会っているあの人にもこの人にも出会わなかったでしょう。

あの日、地震に出会わなければ、
あの人と別れることもなかったかもしれません。

あの日、地震に出会わなければ、
生きていることを
これほど実感し続ける人生にはならなかったでしょう。
「死」をこれほど近くに感じ続ける人生にはならなかったでしょう。

こう振り返ってみると私にとっては、心の奥深いところで
少しづつ、人生が大きく変わりはじめた日でした。

私は当時若くて、その場にいて、
色々なことを聴いたり、観たりしましたが、
何にも感じることが出来ず、
何にも洞察することが出来ずにいましたが、
長い年月を経て、少しづつ何かを感じ、学んでいるような気がします。

なぜだかちょっと温かい思い出として覚えているのは
その当時、ちょっと仕事関係のやりとりで上手くいっていなかった同僚が、親よりも、誰よりも先に私の安否を気にして連絡を会社に尋ねていてくれていたことでした。

その同僚には嫌われていると思い込んでいただけに、嬉しかったものです。

たくさんの人に心配していただき、不謹慎ながらも、とても嬉しかったのを覚えています。

人は人がいるから生きられるのだ・・・ということを実感した出来事でした。

こうして何年たっても、きっと思い出すのだろうと思います。
そして忘れないでいようと思います。


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