不倫に起こっている事。(長文注意)

こんばんはー

心理セラピストのかげしたです。

さて、タイトルをみて「えっ!?」
真由子さん(いつみさん)らしくないっ!

と思われた方・・・多いかもしれませんね。

そう、たまには私も恋愛なるもの・・・
しかも「道ならぬ恋」を語ってみるのです。

なぜかというとこの「道ならぬ恋」

ココロの内部的に
起こっている様々な「愛の形」を
説明しやすいからです。

まあ・・こういう商売をしておりますと
「道ならぬ恋」相談は山ほどやってきます。
ミナミでご相談を受けていたときは
1日セッションした15人中9名がそうだった・・・
なんてこともありました。

女性側のお悩みが圧倒的に多いですが、男性もたまにいらっしゃいます。

私は恋愛マスターでも何でもありません。
あまりそーゆーことに関心がなかった部類です。
(一回ゆうてみたいな・・・恋愛マスターって・・・笑)

でもだからこそ、「客観的」に見えてくるモノ・・・ってのがありまして・・・
こういうことでお悩みの方・・・もしくはそういった方をクライアントさんにいらっしゃるお仕事の方に、なにかお役に立てればと思い書いてみようと思い立ちました。

不倫の善し悪しを語りたいのではありません。
誰がどんな風に傷つく可能性があるか?
ってのを語りたいわけでもありません。

ただただ、

心と向き合うプロとして
出来事視点ではなく

「そこに何が起こっているのか?」

という視点で整理してみようというだけです。

きっかけは相方のこのブログ記事ってのもありますねー。

「うしろぐらい恋愛」って書いてるね。。。。笑。

そしてですね、今は

講師として受講生さんよりご相談・質問も度々いただきます。

例えばご自身が主婦の方であれば
クライアントさんに「不倫真っ最中」の方がいらっしゃったとき・・・

「許せない!」という気持が起こってきて
複雑な心境になってしまう・・・とか、

逆に自分も不倫でしんどい思いをしたことがあるから
ついついクライアントさんに共感しすぎて
客観的に見れなくなる・・・とか

です。

なのでそういった方には

「不倫!」というイメージ、一般論や言葉に捕らわれず
その人にどんな感情が起こっているかに
フォーカスしてね。

(セラピストは出来事の善し悪しを判断する仕事じゃないからねー)

とよく言います。

でも目の前の人がいかにも傷だらけの状況にいたり、
誰かを傷つけそうな状態だと
ニュートラルな視点を見失ったりもするかもしれませんね。

でも敢えて・・・

「不倫だからといって
出来事視点で捉えないでね、
その言葉に捕らわれないでね。」

と思います。

心理学に語ると・・・

「不倫を繰り返す」
「思い通りにならない恋愛を繰り返す」

というのであれば原因(ビリーフ)があります。

パートナーシップやセクシャリティに関して
テーマがあるのかもしれませんね。

この視点からの詳しい考察は・・・また別として

今回は「そこに何が起こっているのか?」

をいろんなケース別に
切り分けて考えていきたいと思います。

なんで、そんなことを思いついたかというとですね・・・

なぜならですね、不倫をしている人も、されている方も
相談をのる方の一部の方にも


「不倫」

ここで起こっている事を
ヒトマトメにしすぎて捉える傾向があると思うのです。

まあね、インパクトのある言葉なのでしかたがないとは思うのですが・・・

つまり

不倫=傷つくモノ

としてのみで、捉えすぎというか・・・。

「不倫」という言葉がクライアントさんの口から出た途端、
口では「つらいよね」といいながらも

「じゃあ、やめるにはどうすればいいか?考えていきましょ!」
的なアプローチをするってどーなん!?

と思います。
(それが必ずしも間違えなワケじゃないけど)

「不倫アカン!」以上、おわり!
みたいな。

「えっ!辞めた方が良い・・・っていうのが前提なんや!?」

ってクライアントさんは思うことでしょう。
(実際にそうぼやいている方とも出会いました)

でもそうではなく
クライアントさんの求めている本当の答えは
その人自身が知っているのが前提ですから
そこを見ていくことが大事ですよね。

私としては

「いやいや、不倫と一言で言うても、
 もっといろんな事が
 そこに起こっているやろうが!」

思うのです。

セラピストさん・カウンセラーさんは
そこを一つ一つ丁寧に拾い上げていくことが
その人が求めている本当の答えに近づくことじゃないかなあー
と思うのです

答えはその人の数だけありますものね。

「罪悪感」
「嫉妬心」
「依存心」
「無価値感」
「愛情」
「執着心」
「現実」
「葛藤」
「セクシャリティ」


色々、起こっていると思うのです。
(もちろん不倫に限ったことではなく恋愛全般的にもいえることですが)

そしてまとめから先にいっちゃうとですねー

「最初っから傷つきたい人なんていない」ってことです。
「最初っから誰かを傷つけてやろう!な人なんていない
」ってことです。

だから「誰かが傷つくからダメ」とか
言い切ってしまうこと、
そしてそういったスタンスでお話を伺うことは
その人の本当に求めている答えから遠ざかるのではないでしょうか。

誤解を恐れずに言いますが

不倫とはいえ「誰かへの愛」から始まるのだとおもいます。

もしくは「何かを確かめたくて」始まるのだと思います。

だったら不倫だろうが何だろうが・・・

起こっている問題の中に
どんな愛があるか?

をまず見つけていくことが大事な気がします。

実はこの作業は人によっては辛いかもしれません。

厳しさを伴うことかもしれません。

でも、それが一番その人の本質に辿り着くのが早いと思います。

でも「ヒトマトメ」にして
不倫=傷つく=良くない

という概念からはそれは見いだすことが出来ません。

例を出して考察していきたいと思います。
(実際にご相談を受けた内容を脚色してます)

例えば・・・

「奥さんのことを愛している・・・
 でも、奥さんは多忙で旦那さんに無関心・・・
 旦那さんは奥さんに振り向いて欲しくて・・・
 他の女の子に手を出してしまった・・・」

という場合・・・

間違いなく旦那さんから奥さんへの愛がありますよね。

そして余談ですがこういった「何かを訴えたい」場合
不倫の事実がバレル率が高くなります。
なぜかバレるような相手をワザワザ選ぶことが多いです。
(私の経験上です)

ばれなきゃ良いのか、
そして、ばれた方が良いのか?

ではなく、そこに「何が起こっているのか」

がセラピストとしてはみることが大切です。

なぜバレルか?

だって奥さんの愛を確かめたいからです。

「オレ!おまえを傷つけるぐらい愛してるんだよ。
でも、こんなオレでも愛してくれよ。」

が起こっているからです。
(全てそうではないけど)

バレて欲しいのですよ。本当は。

でも現実に起こっている構図は、

「嫁さんを傷つけている旦那さん、
 相手の女の子も結果的に傷ついている。」
 以上終わり。

ですよね。
これはこれで現実として受け止めること、
直視することは必要ですが、
肝心なところを見落とします。

起こっている出来事も向き合う必要がありますが
そこだけを見過ぎないことでしょうか。

逆に言うと・・・
奥さんのことをそれだけ愛せる男性です。

もともとは「愛されたい」それだけだっただけなんですよね。

それが核心になり、そこに気付くことが
必要なのだと思います。

またこういったケースも・・・

独身女性ですが不倫ばかりを繰り返してしまう
女性・・・。

恋をするときは既婚者や婚約者のいる相手ばかり・・・

そして、こそこそ付き合うのではなく
街を颯爽と腕を組んで歩く・・・

つまり「誰かを愛している人に愛されたい」

のですね。

わかりやすくベタな表現をしますと
「人の物が欲しい・・・」

です。

これもバレやすいパターンです。

なぜなら自己重要感を「男性に愛されること」で
確かめないと不安だからです。

ほかの人を愛していたのにも関わらず
自分に振り向いてくれた!

これをみんなに分かって欲しいのです。

つまり「誰かに認めてもらえない私には価値がない」

という観念を思っているということになりますが・・・。

原因を探っていくと・・・

・親が厳しかった
・お父さんが自分に無関心だった
・もっと親にかまって欲しかった・・・

という過去(その観念を作った元の体験を原体験といいます)が出てきたりします。
つまりここにお父さんやお母さんへの愛が見える場合もあります。

でも、事態がややこしくなると周囲を振り回してしまう・・・
そんなことを繰り返してしまい、
本人が疲労困憊してしまう・・・という場合があります。

それとですね・・・
これも良くあるかも・・・


「奥さんとは別れない
 でも君とも別れたくない。
 こんなオレでも愛して欲しい。」

という男性。
(ご相談者は大体、女性になります。)

こういう男性はなにがあっても
ばれないように細心の注意を払います。

だってそれが彼の愛情だから・・・。

ケースバイケースですが、
ばれないようにこそこそするってのも
奥さんやお子様に対する愛。

誰も傷つけたくないというのも
「ずるい」ということもいえますが
ここにもがあると思います。

彼の本音としては
「奥さんも彼女も大事」ということになります。

しかし結構、ご相談者の中には
ここを見るのが辛い方が多い気がします。

でも、不倫相手である女性は
彼の全てを愛します。

彼が大切にしているもの、
彼が選択してきたこと、

全てを包み込んで愛している女性・・・
もいらっしゃいます。

ここにも愛がありますよね。

こういった女性の場合

不倫を卒業したあかつきには

とてつもなく「愛の人」になってらっしゃる場合もあります。

とまあ、

私がセッションで経験したパターンを並べてみました。
(こういうときは、これが起こっているというのは必ずしも決まってません。
 私が感じた傾向を書きました。)

それだけでも、起こっている事が違うことに
お気づきいただけますでしょうか?

こういうときはこういうパターンだよ
というのがいいたいのではなく
十人十色だねー

ということなんですね。

ですので・・・
この様なテーマと向き合う心のプロの方は
どういった手法にせよ、
社会的な善し悪しや
その人がソンしないかどうか?

にどうしても主眼が行ってしまいますが
「何が起こっているのか?」
フォーカスすることが大切だと思います。

どんな恋愛も「愛」が最初にアリマス。

その出所・・・を見ようとすることかなと思います。

そうすれば

「私は主婦だから不倫の相談は受けたくない!」
「昔、不倫されて傷ついたから相談受けるのが辛い」

なんてことは起こる暇がないと思います。

そして、もしそう思う方がいらっしゃれば

そんな自分には何が起こっているのか?
を観ていくと良いのかもしれませんねー。

そしてそう思うことを責めるのではなく、
外に起こっていることではなく、
自分に起こっていることなんだと理解することが大切です。

そして、もし不倫で悩んでいる、
でもこのままでいようと思う・・・と思う方・・・
今のその感情をちゃんと自分で引き受けましょう。
認めましょう。

ってことです。

我慢するというのとは違います。

このあたりはまた詳しい説明が要りそうなのでまた今度ー

ふう・・・

慣れないことを書いた・・・。

ぎゃっ、長文になりすぎた!


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